白神山地のブナ原生林が無くなる!?
<温暖化>世紀末にブナ林適地9割減 白神も山頂周辺のみに [Yahoo!]
球温暖化が進むと、21世紀末には日本の代表的な落葉広葉樹であるブナの生育に適した土地が全国で約9割減少することが森林総合研究所の研究で分かった。九州や四国ではほぼ消滅し、世界自然遺産に登録されている白神山地(青森・秋田両県)のブナ原生林も現在の1割以下に後退するという。先日のエントリ「100年後には東京が九州南部並み」で温暖化について取り上げましたが、温暖化がこのまま進行して東京の気温が九州並みになると具体的にはどんな現象が起こるかという報告です。
世界自然遺産に登録されている白神山地の原生林も無くなってしまう可能性が示唆されているようです。 1.5℃の気温上昇というのは人間から見たらたいしたことではないかも知れませんが、生態系に与える影響は絶大なものになるという非常に良い例なのではないかと思います。
世界自然遺産の自然遺産に関し技術的な評価を下す公式な諮問機関IUCNでは世界自然遺産に関して以下のように解説しています。
世界のすぐれて普遍的な価値をもつ文化ならびに自然遺産を認定し、国際協力のもとで保護することを求めています。世界遺産には、文化、自然、複合の各分野があり、それぞれの分野で普遍的な価値をもつ物件を評価し、選出した物件を条約にもとづいて作成される「世界遺産リスト」に登録しています。世界遺産リストに登録された遺産は、それぞれが人類全体のための世界遺産として認められたことになり、それらの遺産を人々が共同で保護していかなければならないとされています。まず、自然が普遍的なモノであるのかという議論がありそうな気がしますが、これは「気候の変遷に拘わらず常に価値を見いだせる自然」。 という解釈でよさそうかな。 それだと白神山地のブナ原生林がなくなっても世界遺産としての価値に変化はないということか。 うーん、ブナ林が無くなっても世界自然遺産であり続けるのかな?
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