「うんともすんとも」の語源はカルタ?
うんとか寸とか [重箱の隅]
確固とした証拠はないようですが、熊本県人吉に残っている「うんすんカルタ」と云うものが由来になっているようです。
うんすんカルタは南蛮貿易で伝わったカードゲーム(南蛮カルタ)を日本風にアレンジした「天正カルタ」をさらにアレンジしたもので、天正カルタの禁止令がでた後にその後継として江戸などでも流行していたようですが、廃れてしまい、現在では熊本県の人吉にしか残っていないようです。この「うんすんカルタ」についてはうんすんカルタ その1・その2に良くまとめられています。
そのカード構成は複雑で
うんすんカルタは実に七十五枚もある。とあります。カードが多くルールも複雑であったために廃れてしまったという説があるほどです。 ここでは「スンは最高、ウンは一番」とありますが、ポルトガル語ではスン:sumo=最高、ウン:um=1という意味だということです。
そのカードを簡単に紹介しよう。まず、札の構成は十五枚×五スーツ(種類)である。スーツはイス(剣)、パオ(花こん棒)、コツ(聖杯コップとも言う)、オウル(貨幣)、グル(巴紋)に分かれる。さらに一つのスーツには、一から九のグジャ(数札)と絵札がある。絵札にはスン(唐人)、ウン(福の神)、レイ(武人)、カバ(騎馬武者)、ソウタ(女性)、ロバイ(竜)があり、スンが一番目、ウンが二番目に強い札である。
どちらもポルトガル語だが、スンは最高、ウンは一番という意味らしい。よく、相手から何の返答もないことを「うんともすんとも言ってこない」というが、このうんすんが語源だと言われている。
「うんともすんとも言わない」という言葉は手持ち札が悪くてなにも云うことができない、もしくは何もできないようすを指しているという説と、このうんすんカルタに熱中するあまり話しかけても答えが返ってこないようすを指しているという説があるようです。
ポルトガル語で最高とか1とか出てくると、「ピンからキリまで」も同じような語源であることに気づく方も多いと思います。 この場合はピン:pinta(ピンタ)=点(1を指している)、キリ:cruz(クルス)=十字架(10を指している)となります。
現在の用法だとピンとキリのランクが逆転しているような印象ですが、もともとはキリが良いものなんですね。
参考:歴史は繰り返す


Comments