修士以上だと授業が魅力的なのか?
内閣府の世論調査(今年1―2月)によると、科学技術のニュースや話題に関心がある人は52・7%。年齢別では30歳未満が40・6%と最も低く、1981年に調査を始めて以来、過去最低となった。科学技術に関する興味が低下しているという事実を受けて、この傾向を断ち切るために小中高での理数教科の教員を全て専門性の高い知識を持ったヒトにしようと云う提言です。
このため、同委員会は「子供たちに、理科や数学を学ぶ楽しさを教えることが重要」と指摘。理数教科の教員は理工系の大学院で学び、高い専門性と最新の知識に裏打ちされた、魅力ある授業を展開すべきだとした。
確かに科学技術の話題に無関心になっていくことは非常に残念で、工業立国である日本にとって重大な問題だと思います。興味を持ってもらうためにはやはり第一印象が重要で、科学との出会いは日々の生活や学校なわけですから、それを受け止めるだけの懐を持った先生が必要であることはわかります。
しかし、それを一義的に「修士以上」とすることには違和感を感じざるをえないのです。 それならば、これまで通りに採用して、着任後に専門の教科に関する知識をチェックするようなシステムを作って5年に1回でも教員免許の更新を必要とするようにした方がずっと効果的だと思います。
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